古民家再築のお住まい

母屋から増築を重ねた古民家を減築してすっきりさせつつリノベーション。
親子3代が暮らすおうちが出来上がりました。
外観の形は以前のままながら、屋根瓦、外壁に窓など見えている全てが刷新され、引き締まった外観となりました。
以前の、昔ながらの田の字型の和室はLDK空間になり、東面には景色を楽しめる縁側のある掃き出し窓を設けました。
今までは東側に窓がなく東側の景色を眺めることはありませんでした。
今回の再築工事で借景を楽しむために、家を凹ませて新たに、軒下と縁側を設けました。
道路面は河内材の杉板張り。玄関扉は以前の建具を再利用し、佇まいに馴染んでいます。
玄関は以前の面影を色濃く残しながらも、新しい素材と自然な雰囲気で共存した、まるで旅館のエントランスのような仕上がりとなりました。

リビングの広さは狭くなってでも価値のある気持ちの安まる空間が出来上がりました。
古民家ならではの梁が良い雰囲気を出してくれています。
キッチンは対面型とし、ご家族が集うリビング、ダイニング空間を見渡せます。
カウンターを製作家具でつくったことで収納量も十分です。
キッチンへは玄関からの直接アクセスも可能です。またパントリー空間もあり、日常のお買い物など利便性の高いつくりとなりました。水まわりも間取りから一新しました。
以前は外にあったお風呂は景色を楽しめるようになり、洗面は広々2ボールで製作をしました。
増築部の渡り廊下も低い天井に、昔の建具、低い窓に木の格子など、渡り廊下感を存分に感じる空間です。
2階は元々は使われていない納屋空間で歩くのも怖いような空間でした。
今回の再築工事で、高さに制限はあるものの、隠れ家のような個室を設けることができました。
3人のお子様さんたち、それぞれの趣向をこらした空間になりました。
以前の建具も数枚ですが再利用させて頂きました。
美装屋さんが技を披露してくれたことで古建具が趣きのある建具に生まれ変わりました。
沢山の職人さんたちが惜しみなく持てる力を費やした結果、古き手仕事の趣きのあった建物に新たな想いと歴史を付加できたことで、無事に完成できたと思います。

[面積他]
・延べ床面積 147.99㎡(44.6坪)
・建築面積 103.89㎡(31.3坪)
・工事期間 5ヶ月
・竣工 2019.11

完成までの様子